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サイト管理人

全国各地のプラント配管工事に携わること約30年、配管工事の見積もり、積算、現場監督業務に長年従事。製鉄所、製油所、化学薬品工場、原子力発電所、火力発電所と多数のサイトにて溶接配管工事を施工してきました。
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プラントの血管とも言えるユーティリティ設備の中で、意外と軽視されがちな「雑用空気(PA)」に焦点を当てます。 本記事では、計装用空気(IA)との設計仕様の違い、水分(ドレン)に起因する配管腐食メカニズム、そして定検工事(SDM)における保全の急所について、現場経験に基づき解説します。 また、省エネの観点から無視できない「エア漏れ」対策についても、具体的な設計思想を交えて詳述します。 たかが雑用、されど生命線 「計装空気(IA)なら露点管理やオイルフリーが重要だけど、PAなんて要はただの圧縮空気でしょ?」 ...
本記事は、プラントの「心臓」とも言えるエアコンプレッサー(圧縮機)と、その「腎臓」であるエアドライヤー(乾燥器)の選定・保全について深掘りします。 スクリュー式とターボ式の使い分けをAPI規格の視点から解説し、トラブルの元凶となる吸着剤の劣化メカニズムや、露点管理の盲点を指摘。 定検工事(SDM)におけるオーバーホールの判断基準まで、設備寿命を延ばし、かつ安定供給を守るための技術的知見を共有します。 源流を制する者がプラントを制する これまで、計装空気(IA)、雑用空気(PA)、そしてプロセス空気について ...
本記事では、プラントの心臓部で作動する「プロセス空気」に焦点を当てます。単なる動力源ではなく、反応原料として扱われるプロセスの空気は、一歩間違えれば大事故に直結する危険性を秘めています。 大型ブロワのサージング防止制御や、高温・高圧下における逆止弁の選定、そしてプロセス流体の逆流を防ぐための設計・保全の急所を、現場の知見に基づいて詳述します。 原料としての「空気」に向き合う 計装空気や雑用空気が「ユーティリティ(裏方)」なら、プロセス空気は「主役(原料)」です。FCC(流動接触分解装置)の触媒再生や、SR ...
計装空気(Instrument Air)は、プラントにおける「神経系」です。電気信号が脳からの指令だとすれば、IAは筋肉であるバルブを動かすための動力源そのものです。 本記事では、たかが空気と侮られがちなIA設備の、設計思想から配管スペック(Pipe Class)、そして定検工事(SDM)における重大な注意事項まで、現場監督や設計者の皆様が知っておくべき知識を体系的に解説します。 プラントの安定稼働は、皆様のIA配管の品質にかかっていると言っても過言ではありません。 透明な血液、計装空気 プラント内には無 ...
プラントの全ユーティリティの源泉となる「工業用水」は、純水や冷却水の母体となる重要インフラです。 本記事では、河川や広域水道を水源とする取水・ろ過プロセスの設計思想と、JIS G 3443に基づく大口径配管の施工管理を詳述します。 季節変動に伴う濁度管理や、埋設配管の外面腐食対策(電食防止)、長年使用した配管のピグ洗浄といったメンテナンス実務まで、巨大インフラの信頼性確保を深掘りします。 ※ピグ洗浄とは、配管内にピグと呼ばれる清掃材を通過させ、管壁に付着したスケールを排出させる工法です。主に長距離配管のメ ...
国内大手の臨海部プラントにおいて、莫大な熱負荷を最終的に引き受けるのは「海水」です。安 価で無限な冷却源である一方、塩化物イオンによる極甚な腐食や、貝類等のバイオファウリング(生物付着)という牙を剥きます。 本稿では、最強の耐食性を誇るチタン管(ASTM B338)の選定基準から、JIS規格に基づく電気防食、そして定検時の急所となる異種金属接触腐食対策まで、設計・施工・保全の要諦を詳しく解説します。 海水を「飼い慣らす」ということ 臨海部にそびえ立つ巨大なプラントにとって、海は母なる存在であると同時に、常 ...
大規模なエネルギー拠点のプラントにおいて、循環冷却水システムは人間の「血管」や「汗」のような役割を果たしています。ど んなに高度な反応プロセスを持っていても、その熱を適切に除去できなければ、装置は一瞬でオーバーヒートし、停止を余儀なくされます。 長年、現場で多くの定検工事や新設工事に携わってきましたが、冷却水系のトラブルは、目に見えにくいところで静かに進行するのが特徴です。 スライムの付着、配管の腐食、そして冷却能力の低下。これらは設計・施工・保全のどこかに「歪み」があることで発生します。 本記事では、監 ...
大規模なエネルギー拠点において、ボイラはプラント全体に動力を供給する「心臓」であり、その中を流れる給水は「血液」に例えられます。 特に、発電タービンを回すような高圧ボイラ(10 MPaG超など)においては、血液の中にわずかな「不純物」が混じるだけで、血管詰まり(チューブ閉塞)や心筋梗塞(チューブ破裂)を引き起こし、プラント全体を停止させる甚大なリスクを孕んでいます。 私は長年、多くの新設プロジェクトや定期修理(SDM)の現場に立ち会ってきましたが、ボイラのトラブルの多くは、実は数年前の設計ミスや、施工時の ...
プラントの安定稼働を支えるのは、華やかな新技術だけではありません。むしろ、古くから扱われてきた「化学物質」との向き合い方、その積み重ねこそが信頼の礎となります。 今回は、数ある化学流体の中でも特に取り扱いが難しい「濃硫酸(H2SO4)」の配管設計とメンテナンスを取り上げます。 濃硫酸は、一歩間違えれば重大な人身事故や設備損壊を招く恐ろしい流体ですが、その特性を正しく理解し、規格に基づいた設計を行えば、安全に制御することが可能です。 濃硫酸(H2SO4)の腐食挙動と材料選定の論理 濃硫酸の配管設計において、 ...
一見すると、強酸のような激しい腐食(減肉)を起こしにくいと思われがちなアルカリ溶液ですが、実は金属材料の内部を密かに蝕み、ある日突然、前兆もなく配管を破断させる「アルカリ脆性(応力腐食割れ)」という恐ろしい性質を持っています。 今回は、特に炭素鋼配管における安全設計の要諦と、現場で直面する-29℃対応、そして定検時に絶対に見逃してはならない急所について、論理的に解説していきます。 アルカリ脆性(Caustic Embrittlement)の正体と発生メカニズム 苛性ソーダ配管において、最大の敵は「アルカリ ...