輸送費は盲点?
プラント溶接配管の見積・積算において意外と盲点になるのが輸送費です。
極端な例ですが、九州のゼネコンさんが配管プレハブ(工場製作)の協力会社を探して、北海道の協力会社に配管のプレハブを依頼したとします。
プレハブ配管の総重量が50トンだとします。10トンの輸送トラックを手配しようとした場合
50トン÷10トン=5車
と考えてしまいがちですが、プレハブした配管はエルボやチーズ等の継手類が付いておりL字型やT字型と形状が様々です。
つまり「加工無しのパイプ」を積載重量目一杯まで積むのとは「全く事情が異なる」のです。
実際のプレハブ配管は積載荷重の40%程度しか積み込めません。
つまり
50トン/10トン=5車
と想定していた輸送トラックが、実際は
50トン/4トン=13車
必要となるのです。
実際の差額は?
北海道⇒九州で30万円/車とした場合
見積は
30万円×5車=150万円
実際は
30万円×13車=390万円
その差額は240万円となります。工数換算で80工数となる大きな金額です。
輸送費は見積積算時に「甘くみない」ようにしましょう、後出しで回収出来ないコストなのです。