配管物量の集計

配管のショップ(内作)率とは?

工場製作率?内作率?ショップ率?

配管物量である総DB(インチダイヤ)数に占める工場製作DB数の比率を「内作率、ショップ率、プレハブ率」と言います。

配管工事は大きく分けて、現場での取付け作業と工場での製作作業に分けられます。
配管工事数量が1000DB(1000インチダイヤ)有るとします。工場内作を500DB、現場取付けを500DBとすると、内作比率は50%となります。
つまり内作比率とは配管製作において何パーセントを工場で製作するかを表す数値なのです。

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内作比率が高いと工事現場での溶接作業が少なくなるので、現地乗込み後の工程が短縮出来るものと考えられます。

【工場内作作業】

・配管材への罫書き
・配管材の切断
・溶接部周辺の磨き
・溶接部の開先加工
・配管材の仮付け
・配管材の溶接

 

【現場溶接作業】

・配管取付け位置の罫書き
・配管材の取付け部までの運搬(横持ち)や荷揚げ
・配管材の仮固定(ブラクリ)
・配管サポート取付け位置の罫書き
・配管サポート取付け部の磨き加工及び鉄筋探査
・配管の現場溶接部切断、ミガキ、開先加工、仮付け、溶接
・溶接用電源の引き回し、段取り替え

上記のような感じで配管工事は、工場製作より現場取付けの方が手数が多く掛かるのです。この考え方でプラント配管工事の積算を行い見積作成するということです。つまり配管の実質的な内作(ショップ)率は高い数値であるほど、現場の工期が短縮出来ます。