プラントの構内を歩けば、至る所で「湯気」を目にすることでしょう。それらを生み出しているのは、多くの場合、プロセス加熱の主役である「飽和蒸気」です。実際の製造プロセスにおいて「熱を運ぶ仕事」を黙々とこなしているのは、この飽和蒸気という「一級」の流体です。 飽和蒸気は、水が沸騰して気体になったばかりの状態であり、圧力と温度が一対一で対応するという非常に扱いやすい特性を持っています。しかし、その「扱いやすさ」に甘んじて基本を疎かにすると、加熱不良やウォーターハンマーといったトラブルを招き、プラントの安定稼働を根 ...