溶接配管の工場製作及び現場取付用1DB単価表【大好評】販売中

プラント配管の見積りと積算

プラント工事・配管工事・建設工事で赤字になる理由【内作率】

ショップ率(内作率)の数値による原価の増減

配管物量である総DB(インチダイヤ)数に占める工場製作DB数の比率を「内作率、ショップ率、プレハブ率」(以下 内作率)と言います。

溶接配管の一式工事において、この内作率は非常に重要な数値となります。内作率が高いほど全体の動員数は下がります。逆に内作率が低いほど全体の動員数は上がります。

高内作率⇒低動員数
低内作率⇒高動員数

次の表は建設工事の一例で、様々な材質や口径の配管を集計し弊サイトで販売中の歩掛表を使用し動員数を計算した表です。

15,000DB(インチダイヤ)、13,000BM(インチメーター)の配管の動員数を集計しています。

 

 

左側の内作率の数値が気になりますね。

この表は内作率50%~90%の動員数を表にしたものとなります。

この表から読み取れる情報は、内作率が5%変動すると動員数は5~7%変動する、ということです。

 

配管の1DB単価/工場製作DB単価表・歩掛表販売中

溶接配管1DB単価の計算式 DB単価=(歩掛け×溶 ...

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見積もり、積算、実行予算組みについて

溶接配管工事の見積書作成、実行予算組立の流れですが

①内作率60%~80%で見積書を作成
②内作率85%目標で実行予算を組む
③配管工が現場溶接部(FW)を決定する

①の60%~80%ですが、配管工事を行う現場の状況が不明な中での見積もりとなる為、基本的には60%~80%とする事で「可もなく不可もなく」という数値になります。

②の85%ですが、内作率の目標値であり現場の状況によっては85%以上になる事も、85%以下になる事も有り得ます。

③現場溶接部は「熟練の配管工」に決定してもらうのが一番現実的です。現場溶接部の決定は、事務方や設計サイドでは絶対に行ってはならないです。

 

内作率の数値が示す損益

上記の表を参考に内作率が及ぼす影響を考えます。

・内作率70%で見積もり、実行ベース内作率80%の場合211工数(溶接工、配管工合算)の得

・内作率70%で見積もり、実行ベース内作率60%の場合206工数(溶接工、配管工合算)の損

・内作率80%と60%の差は417工数で、金額的にはとても大きい差額となります。

実行ベースで内作率を「どこまで上げられるか」が工事着工前の勝負どころとなります。