溶接配管の工場製作及び現場取付用1DB単価表【大好評】販売中

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プラント工事・配管工事・建設工事で赤字になる理由【口径】

大口径と小口径

50A以上と40A以下のDB当たりの労務費を一緒に考えるのは絶対にNGです。

① 25A×2Ring=2DB
② 50A×1Ring=2DB

上記の配管物量は2DBで数量的には同じなので、作業時間は①=②と思われがちです。しかしながら実際の溶接作業となると①は1回段取り替えが発生しますが、②は連続作業で完了します。

つまり溶接工の作業時間(作業効率)は①>②となります。

弊サイトで販売しているDB単価表は作業時間を根拠とした歩掛データを使用しています。

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溶接配管1DB単価の計算式 DB単価=(歩掛け×溶 ...

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例えるなら①は20分、②は10分となるのです。

25Aの周長107mm×2Ring=214mm
50Aの周長190mm×1Ring=190mm

実際の溶接長の差はわずかですが、段取り替えの時間を考慮すると前述の通りの作業時間となります。

 

物量が多いほど赤字も大きくなる

プラントの配管工事(特に新規建設工事)において、実際①や②の数量での配管工事は絶対に存在しません。

③ 25A×300Ring=300DB
④ 50A×150Ring=300DB

実際は上記のような数量となります。

物量が少なければ見積金額も小さい金額ですので怪我はしませんが、100倍、1000倍の物量となると実行予算割れを起こし大幅な赤字となるのです。

プラント配管業界で、溶接配管工場製作のDB単価は?と聞く場合は、一般的にSGP管50A以上の大口径管1DBの製作単価を示しています。工場製作のDB単価900円で可能ですか?と聞くのは50A以上の話であって、40A以下だと赤字になります。

製油所や化学工場の溶接配管を専門に扱っている管工事専業のサブコンやゼネコンは、こういった大口径、小口径の違いを理解しています。しかしながら機械器具設置工事を本業としている企業で、配管も「ついでに」行っている場合は「DB単価と口径の関係を理解していない、又は全く知らない」ことが結構あります。1000億の売上がある企業さんでも「小径管の見積もりを教えて下さい」と言われる事があるので、大企業=配管の事をよく知っている、とはならないのです。

これは絶対に誇張ではありません。

50A以上のDB単価で25Aを見積もると×2(概算)のコストが掛かります。

溶接配管において小口径と大口径の作業時間の差を理解せずに見積・積算を行うと「ものの見事に赤字」となるわけです。