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令和3年度 前期試験問題|解答|詳細解説

【No.1~No.6】一般原論、電気・建築

6問中6問解答(必須)

 

【No.1】次の指標のうち、室内空気環境と関係のないものはどれか。

  1. 浮遊物質量(SS)
  2. 予想平均申告(PMV)
  3. 揮発性有機化合物(VOCs)濃度
  4. 気流

解答①

公共用水域の水質汚濁に係る環境基準の内で、水質に対して「排水基準を定める法令」(昭和46年総理府令第35号)別表第2に、浮遊物質量(SS)の許容限度は200mg/ℓ(日間平均150)と定められている。

【No.2】室内空気環境に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

  1. 石綿は、天然の繊維状の鉱物で、その粉じんを吸入すると、中皮腫などの重篤な健康障害を引き起こすおそれがある。
  2. 空気齢とは、室内のある地点における空気の新鮮さの度合いを示すもので、空気齢が大きいほど、その地点での換気効率がよく空気は新鮮である。
  3. 臭気は、空気汚染を示す指標の一つであり、臭気強度や臭気指数で表す。
  4. 二酸化炭素は無色無臭の気体で、「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」における建築物環境衛生管理基準では、室内における許 容濃度は0.1%以下とされている。

解答②

空気齢とは、外気が吹出口より室内に導入されてから各測定点まで到達するのに要する時間の平均値として定義され、空気齢が若い(小さい)点ほど外気の到達は速く、その点の空気は洗浄に維持されている

【No.3】流体に関する用語の組合せのうち、関係のないものはどれか。

  1. 粘性係数 ――――― 摩擦応力
  2. パスカルの原理 ―― 水圧
  3. 体積弾性係数 ――― 圧縮率
  4. レイノルズ数 ――― 表面張力

解答④

レイノルズ数Reとは、慣性力と粘性力の比で、層流と乱流の判定に役立つものであるReが小さいときは流れは層流で、Reが大きくなると乱流に変わる。

【No.4】伝熱に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

  1. 固体壁における熱通過とは、固体壁を挟んだ流体の間の伝熱をいう。
  2. 固体壁における熱伝達とは、固体壁表面とこれに接する流体との間で熱が移動する現象をいう。
  3. 気体は、一般的に、液体や固体と比較して熱伝導率が大きい。
  4. 自然対流とは、流体内のある部分が温められ上昇し、周囲の低温の流体がこれに代わって流入する熱移動現象等をいう。

解答③

熱伝導とは、物質の移動なしに異なる温度の物体間または物体内部において、高温部より低温部に熱エネルギーが伝わる現象をいく。熱伝導率は材料固有の物性値で、熱の流れやすさの度合いを示すものである一般的に、気体<液体<固体の順になる

【No.5】一般用電気工作物において、「電気工事士法」上、電気工事士資格を有しない者でも従事することができるものはどれか。

  1. 電線管に電線を収める作業
  2. 電線管とボックスを接続する作業
  3. 露出型コンセントを取り換える作業
  4. 接地極を地面に埋設する作業

解答③

露出型点滅器又は露出型コンセントを取り換える作業を除く

【No.6】鉄筋コンクリート造の建築物の鉄筋に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

  1. ジャンカ、コールドジョイントは、鉄筋の腐食の原因になりやすい。
  2. コンクリートの引張り強度は小さく、鉄筋の引張り強度は大きい。
  3. あばら筋は、梁のせん断破壊を防止する補強筋である。
  4. 鉄筋のかぶり厚さは、外壁、柱、梁及び基礎で同じ厚さとしなければならない。

解答④

建築基準法施工令第79条(鉄筋のかぶり厚さ)において、建築物の壁、床、柱、はり、基礎の部分ごとに、鉄筋の最小かぶり厚さが定められている

 

 

【No.24~No.28】機器材料、設計図書(工事中)

5問中5問解答(必須)

 

【No.24】飲料用給水タンクに関する記述のうち、適当でないものはどれか。

  1. FRP製パネルタンクには、FRPを表面材とし合成樹脂発泡体を心材としたサンドイッチ構造のものがある。
  2. ステンレス鋼鈑製パネルタンクは、タンク上部の気相部に塩素が滞留しやすいため耐食性に優れたステンレスを使用する。
  3. 鋼製タンク内面は、防食処理として一定の膜厚を形成したエポキシ樹脂等の樹脂系塗料を施す。
  4. 給水タンクのオーバーフロー管には、衛生上有害なものが入らないように、トラップを設ける。

解答④

遠心ポンプは、吐出し量が0のときの全揚程が最大で、吐出し量の増加に伴い減少する右下がりの曲線となる。

【No.25】保温材に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

  1. JIS規格では、ホルムアルデヒド放散量に応じた等級区分が示されている。
  2. グラスウール保温材は、ポリスチレンフォーム保温材に比べて、高温域で使用できる。
  3. ロックウール保温材は、耐火性に優れ、配管等の防火区画の貫通部等に使用される。
  4. ポリスチレンフォーム保温材は、人造鉱物繊維保温材である。

解答④

排水用水中モーターポンプの運転は、排水槽に電極棒またはフロートスイッチにより自動運転する。なお、フロートスイッチは、汚水および厨房排水のような浮遊物質を含む排水槽に用いる

【No.26】配管材料及び配管附属品に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

  1. Y形ストレーナーは、円筒形のスクリーンを流路に対して45度傾けた構造で、横引きの配管では、上部にスクリーンを引き抜く。
  2. 銅管は、肉厚によりK、L及びMタイプに分類される。
  3. 弁を中間開度にして流量調整を行う場合には、玉形弁とバタフライ弁は適しているが、ボール弁と仕切弁は適していない。
  4. 水道用硬質ポリ塩化ビニル管の種類には、VPとHIVPがある。

解答①

逆止弁は、流体を一方向にのみ流し、流水の背圧によって逆流を防止する弁でチャッキ弁とも呼ばれる、ボール弁はコックと同じような機構で、ハンドルを回転することによりボールが回転し、開閉を行うものである

【No.27】ダクトに関する記述のうち、適当でないものはどれか。

  1. エルボの内側半径は、円形ダクトではダクトの直径の1/2以上とする。
  2. ダクトの断面を拡大や縮小する場合、拡大角度及び縮小角度ともに45度以内とする。
  3. 案内羽根(ガイドベーン)は、直角エルボ等に設け、圧力損失を低減する。
  4. 共板フランジ用ガスケットは、弾力性のあるものを使用する。

解答②

シーリングディフューザー形およびパン形吹出口の場合のダクト接続は、ボックス、羽子板またはフレキシブルダクトによって行われる。たわみ継手は、空気調和機、送風機などとダクトまたはチャンバーを接続する場合に、振動の伝播を防止するために使用する。

【No.28】「設備機器」と「設計図書に記載する項目」の組合せのうち、適当でないものはどれか。

  1. 全熱交換器―――――――全熱交換効率
  2. 揚水ポンプ―――――――呼び番号
  3. ユニット形空気調和機――有効加湿量
  4. 冷却塔―――――――――騒音値

解答②

空気清浄装置(エアフィルター)の仕様の記載項目には、形式、初期粒子捕捉率、初期圧力損失、試験粉じん保持量などあるが、騒音値の項目はない