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令和2年度 後期試験問題|解答|詳細解説

【No.1~No.6】一般原論、電気・建築

6問中6問解答(必須)

 

【No.1】公共用水域の水質汚濁に係る環境基準において、「生活環境の保全に関する環境基準」に基準値が定められていないものはどれか。

  1. 塩化物イオン濃度
  2. 水素イオン濃度(pH)
  3. 生物化学的酸素要求量(BOD)
  4. 浮遊物質量(SS)

解答①

公共用水域の基準値に塩化物イオンの濃度は定められていない。水道法に基づく水質基準には塩化物イオン濃度200mg/ℓ以下の規定がある。

【No.2】空気環境に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

  1. 浮遊粉じん量は、室内空気の汚染度を示す指標の一つである。
  2. 二酸化炭素の濃度は、室内空気の汚染度を示す指標の一つである。
  3. 居室の必要換気量は、一般的に、一酸化炭素濃度の許容値に基づき算出する。
  4. ホルムアルデヒドの室内濃度が高くなると、眼や呼吸器系を刺激し、アレルギーを引き起こすおそれがある。

解答③

居室の必要換気量は、酸素供給が十分でない燃焼過程で発生する一酸化炭素による濃度に基づくのではなく建築基準法施工令第20条の2で定められている、居室内の人が通常活動することを想定した二酸化炭素濃度に対しての許容値に基づく

【No.3】流体に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

  1. 流体が直管路を満流で流れる場合、圧力損失の大きさは、平均流速と関係しない。
  2. ウォーターハンマーによる圧力波の伝わる速度は、管の内径や肉厚と関係している。
  3. 毛管現象は、液柱に作用する重力と表面張力の鉛直成分とのつり合いによるものである。
  4. ピトー管は、流速の測定に用いられる。

解答①

圧力損失の大きさは、平均流速の二乗に比例する

【No.4】熱に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

  1. 熱容量の大きい物質は、温まりにくく冷えにくい。
  2. 熱伝導とは、物質の内部において、温度の高い方から低い方に熱エネルギーが移動する現象をいう。
  3. 熱放射による熱エネルギーの移動には、熱エネルギーを伝達する媒体が必要である。
  4. 固体、液体及び気体のような状態を相といい、相が変化することを相変化という。

解答③

熱放射は、物体が電磁波の形で熱エネルギーを放出したり吸収したりする現象で、その伝達には媒体の存在を必要としない。したがって真空中であっても熱放射による熱の移動がある

【No.5】電気設備における「保護装置等」と「主な目的」の組合せのうち、適当でないものはどれか。

  1. 接地工事――――感電防止
    配線用遮断器――短絡保護
    漏電遮断器―――地絡保護
    サーマルリレ――力率改善

解答④

サーマルリレーは電動機の過電流保護を目的に設置され、過電流を検出して電磁開閉器を開放する

【No.6】鉄筋コンクリート造の建築物の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

  1. 夏期の打込み後のコンクリートは、急激な乾燥を防ぐために散水による湿潤養生を行う。
  2. 型枠の存置期間は、セメントの種類や平均気温によって変わる。
  3. スランプ値が小さいほど、コンクリートの流動性が高くなる。
  4. 水セメント比が大きくなると、コンクリートの圧縮強度が小さくなる。

解答③

スランプ値は、コンクリートの柔らかさの程度を示す指標で、スランプ値が低いほど軟度が低くなり、流動性が低くなる

 

 

【No.24~No.28】機器材料、設計図書(工事中)

5問中5問解答(必須)

 

【No.24】飲料用給水タンクに関する記述のうち、適当でないものはどれか。

  1. FRP製パネルタンクには、FRPを表面材とし合成樹脂発泡体を心材としたサンドイッチ構造のものがある。
  2. ステンレス鋼鈑製パネルタンクは、タンク上部の気相部に塩素が滞留しやすいため耐食性に優れたステンレスを使用する。
  3. 鋼製タンク内面は、防食処理として一定の膜厚を形成したエポキシ樹脂等の樹脂系塗料を施す。
  4. 給水タンクのオーバーフロー管には、衛生上有害なものが入らないように、トラップを設ける。

解答④

遠心ポンプは、吐出し量が0のときの全揚程が最大で、吐出し量の増加に伴い減少する右下がりの曲線となる。

【No.25】保温材に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

  1. JIS規格では、ホルムアルデヒド放散量に応じた等級区分が示されている。
  2. グラスウール保温材は、ポリスチレンフォーム保温材に比べて、高温域で使用できる。
  3. ロックウール保温材は、耐火性に優れ、配管等の防火区画の貫通部等に使用される。
  4. ポリスチレンフォーム保温材は、人造鉱物繊維保温材である。

解答④

排水用水中モーターポンプの運転は、排水槽に電極棒またはフロートスイッチにより自動運転する。なお、フロートスイッチは、汚水および厨房排水のような浮遊物質を含む排水槽に用いる

【No.26】配管材料及び配管附属品に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

  1. Y形ストレーナーは、円筒形のスクリーンを流路に対して45度傾けた構造で、横引きの配管では、上部にスクリーンを引き抜く。
  2. 銅管は、肉厚によりK、L及びMタイプに分類される。
  3. 弁を中間開度にして流量調整を行う場合には、玉形弁とバタフライ弁は適しているが、ボール弁と仕切弁は適していない。
  4. 水道用硬質ポリ塩化ビニル管の種類には、VPとHIVPがある。

解答①

逆止弁は、流体を一方向にのみ流し、流水の背圧によって逆流を防止する弁でチャッキ弁とも呼ばれる、ボール弁はコックと同じような機構で、ハンドルを回転することによりボールが回転し、開閉を行うものである

【No.27】ダクトに関する記述のうち、適当でないものはどれか。

  1. エルボの内側半径は、円形ダクトではダクトの直径の1/2以上とする。
  2. ダクトの断面を拡大や縮小する場合、拡大角度及び縮小角度ともに45度以内とする。
  3. 案内羽根(ガイドベーン)は、直角エルボ等に設け、圧力損失を低減する。
  4. 共板フランジ用ガスケットは、弾力性のあるものを使用する。

解答②

シーリングディフューザー形およびパン形吹出口の場合のダクト接続は、ボックス、羽子板またはフレキシブルダクトによって行われる。たわみ継手は、空気調和機、送風機などとダクトまたはチャンバーを接続する場合に、振動の伝播を防止するために使用する。

【No.28】「設備機器」と「設計図書に記載する項目」の組合せのうち、適当でないものはどれか。

  1. 全熱交換器―――――――全熱交換効率
  2. 揚水ポンプ―――――――呼び番号
  3. ユニット形空気調和機――有効加湿量
  4. 冷却塔―――――――――騒音値

解答②

空気清浄装置(エアフィルター)の仕様の記載項目には、形式、初期粒子捕捉率、初期圧力損失、試験粉じん保持量などあるが、騒音値の項目はない