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プラント配管工事の原価を下げるには


プラント配管の原価低減方法を説明します。

余長を持たせた配管の現場合せ部分を減らす

プラント配管の取付工事において、現場で一番手間が掛かるのは現場合わせ(現合箇所)の配管取付けです。

具体的には

  • 継手間の距離測定
  • 芯引き寸法決定
  • 内作材の追加工(切断、ミガキ)

この現場合わせ(現合箇所)の数が多いほど、配管の取付け工事では時間が掛かります。

つまり現場合わせ(現合箇所)の数を少なくすれば、目に見えて現場で掛かる費用が低減されます。

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配管の現場合わせを少なくするには?

  • スプール図作成時又は受領後に現場を正確に計測する。
  • 現場の計測結果を配管施工図(スプール図)に反映する。
  • 高さレベル、柱芯等の正確な「逃げ墨」を卦書(ケガ)く。
  • 配管サポートを所定の位置に正確に取り付ける。

この4項目をしっかり実行する事によって、現場の配管工事の工数を削減出来ます。

 

管の切断計画書を作る

正確に現場計測を行い、その結果を反映した配管施工図に基づき定尺管の切断計画書を作成します。これはカッティングプランとも呼びます。

切断計画書(カッティングプラン)の必要性についてですが、「半端な長さの管材を大量に余す」ということは「無駄が多い」という事です。そして半端な長さの管材は、使い道がかなり限定されるので、本当に無駄なのです。

長い寸法の管と短い寸法の管を上手に組み合わせて、出来るだけ管材が余らないように切断計画書を作成します。

切断計画書のメリットとして、切断担当者に「考えさせない」という点が挙げられます。単純な作業において、作業担当者の考える時間は「無駄以外の何物でも無い」ですからね。

【良い例】定尺5,500ミリの管

①3500ミリ + ②1500ミリ + ③450ミリ ④余り50ミリ

【悪い例】

①3500ミリ + ②1700ミリ ③余り300ミリ

 

現場の溶接部を可能な限り減らす

プラント配管工事においては、現場にて取り付ける配管ピースの「数」が少ない方が施工が早く終わります。

わかりやすく言えば現場での溶接を減らせば、現場工事に必要な時間が短くなります。つまり工数削減につながるので、現場工事でのコストが削減出来ます。

 

配管のライン毎の識別をわかり易くする

プラントのユーティリティ配管を施工する場合は、現場で「ひと目」で配管の流体や配管仕様を識別出来るようにすると、配管工事の原価を削減出来ます。

というのも配管材料の見た目ですが、大雑把に言うと

・SGP(黒)、STPG等の黒色の管材
・SGP-Zn(白)のメッキ色の管材
・SUS304、SUS316等のSUS材

上記の3種類に大別されます。

という事は、見た目がソックリな配管が沢山現場に搬入されるという事です。そこから配管を現場で取り付ける為に各所に運搬しますが、ピース番号を一つ一つ探すのは時間の無駄です。

 

配管の識別方法として便利で簡単なのは

・色付きのビニールテープを巻く。
・ペイントマーカーで管端に色を塗る。
・ペンキで一部を塗装する。

このように「とにかく色をつける」のが簡単で間違いが少ないのです。ひとつひとつのピース番号は、識別用の色で大雑把に種別を把握してから確認すると良いです。