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プラント配管 現場調査、図面スケッチの重要性

フロアレベルと図面のFL寸法が全く違う

 

既存の建屋において、機器の入れ替えに伴う配管等の撤去、改造、新設を行う場合は、設計計画時には必ず現場計測(スケッチ)が必要となります。

何かしらの生産、製造工場である場合には建屋図面、躯体図面、機器図面、基礎図面、配管図面等の資料(エビデンス)必ず有ります。

これらの図面を基に基本設計を起こしていきますが、暫定的な計画を作成後には必ず現場の計測が必要です。

  • 建屋や躯体には図面と違い「誤差」が有る。
  • 細かい改造等の資料が無い場合が有る。
  • 配管、配線、ダクト等のサポートが図面に未記載の場合が有る。
  • 同時進行で計画中の配管が干渉する。

上記のような状況を確認する為に現場計測は非常に重要です。

 

 

こう思う事もあると思います。

ポンプやタンク等々の機器はほぼ図面通りな事が多いです、プラントにおいて機器類やタンク等の設置はアドリブが許されないからです。

しかし配管は別物です。ハイグレードな配管は別として、ユーティリティー系の配管は

 

 

ので配管サポート位置や配管ルートはアドリブで変更される事が多々あります。記録に残っていない変更が多いのです。

現場計測ナシの設計は手抜き設計

現場計測無しの設計でよく有る話

  • 現場計測を行わず図面を作成
  • 部署内でノールックで承認
  • 配管材料を手配
  • 配管製作を発注
  • 現場取付時に配管干渉
  • 現場取付時に大改造

さてさて誰が悪いのでしょうか?

これは間違いなく

 

 

こうなったら当該配管ラインは赤字でしょうね。

私も経験しているから言えるのですが、配管施工図の設計には現場計測は必須事項です。