この記事はあくまでも個人のブログ記事です、実際に「個人信頼性確認」を行う場合は元請け企業さんの指示に従ってください。
個人信頼性確認?
個人信頼性確認?なにそれ?って思いますよね。
原子力発電所や放射性廃棄物処理場等の放射線管理区域(一次系、イエローエリアとも呼ぶ)に入域する人の為に絶対必要な審査・申請です。
何のために個人信頼性確認を行うのか
何のために「個人信頼性確認」を行うのか、なのですが原子力施設の妨害破壊行為対策のひとつで、内部脅威の排除を目的としているのです。
原子力施設に常に入構する人、秘密情報保持義務者となる人に対し個人の信頼性確認を行います。
個人信頼性確認に合格できない人
下の項目でひとつでも「はい」になる人は、個人の信頼性確認では「却下」となると思うので、個人信頼性確認の申し込みは「やめた」方が良いですよ。時間の無駄です。
- 過去5年以内に犯罪により罰金以上の刑の判決を受けたことがある。
- 過去5年以内に核物質防護に関わる懲戒処分を受けたことがある。
- 現在、成年被後見人の登記を受けている。
- 現在、破産手続き開始決定の通知を受けている。
- 現在、心神喪失または心神耗弱の状態である。
- 現在、アルコール依存症に関して、治療またはカウンセリング中。
- 現在、あへん、大麻、麻薬、覚せい剤を違法に使用している。
- 現在、医療目的として医療用麻薬(モルヒネ等)を使用している。
- 現在、薬物依存症に関して、治療またはカウンセリングを受けている。
個人信頼性確認を受けるために必要な書類
①住民票
②顔写真付き本人確認書類
③身分証明書(本籍地の市区町村役場発行のもの)
④居所証明(電気、ガス、水道料金に関する郵便物など)
⑤パスポート(5年以内に渡航歴有る場合に限定)
身分証明書とは何ですか。
禁治産又は準禁治産の宣告通知を受けていないこと。後見登記の通知を受けていないこと、破産宣告又は破産手続開始決定の通知を受けていないことを証明するものです。身分証明書を請求できるのは、ご本人(未成年者の場合は親権者)のみです。代理人が請求される場合は、委任状が必要です。本籍地の市区町村で請求してください。
個人信頼性確認の申請を事前にしておくと、原子力関連施設に入所してからの流れがスムーズになります。
①個人信頼性確認の申請
②個人信頼性確認の審査(面談による審査)日の決定
③個人信頼性確認審査の実施
個人信頼性確認が完了し審査に通れば、放射線管理区域(一次系、イエローエリアとも呼ぶ)に無事入域可能となります。